京都塗料商業協同組合
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塗料・塗装用語集

塗料道具箱
刷毛編 -その1-

テーマは「刷毛」をとりあげます。
第一回の今回は、刷毛の歴史に触れてみようと思います。

 日本での刷毛の起源ははっきり分かっていないようです。
 考古学上からは縄文土器時代から、すでに刷毛の原型といえるものがあったとする説があります。物を塗るということについてもっとも古いと思われる文献はなんと古事記です。

 神武天皇の下りに 之 時 化 丹 塗 矢 (このとき にぬりやに なりて)とあり 弓矢に丹を塗っていたことがわかります。 矢を塗り分けることで誰が射手であるかを判別できたのでしょう。古代の人々の知恵ですね。

 飛鳥時代以降になると、大陸文化の伝来とともに、建築、漆工芸、糊刷毛、染色用刷毛などが作られ始めます。
 鎌倉時代から室町時代にかけて、襖、障子、番傘の布貼り、紙貼り用として糊刷毛(鹿毛・猪毛)が使われ始めました。

 江戸時代には需要も増大化し、刷毛づくりも専業化されました。
 一般に塗装用刷毛という存在が広まったのは、江戸末期に黒船でペリーが来航し、さまざまな品とともにペンキがもたらされてからのことです。

寸筒刷毛1 寸筒刷毛2 寸筒刷毛3
寸筒刷毛 (写真をクリックすると大きく表示されます。)

 明治初年の頃、外国人の持参した金巻のペンキ刷毛を見本に東京の刷毛屋が製造をはじめました。
 この頃、イギリス人から2インチのカスト刷毛の注文を受けたましたが、刷毛職人が日本の度量衡しか知らなかったので、工夫をこらし作ったのが一寸六分の寸筒型の刷毛を作りました。
 これが現在もある寸筒です。
 当時外国から持ち込まれた刷毛は豚毛を使用したいわゆるコピー刷毛でしたが、日本には豚毛がなく馬毛で作ったものが日本人に好まれました。
 こうして日本ならではの綴じ型の刷毛も発展していきました。

 その後時代が進み、塗料の発展と塗装工程の変化はめざましく、時代のニーズにあった様々な材質、サイズの刷毛が生産されて今日に至っています。
塗料のパートナーである刷毛。調べてみるとおもしろいですね。
  簡単に歴史をおってみましたが、古代から人間の道具のひとつとして刷毛は活躍していたことがわかりました。
  これから、刷毛がどの様に変化していくのか興味のもたれるところです。

水性ナイロン刷毛1 水性ナイロン刷毛2 水性ナイロン刷毛3
水性ナイロン刷毛 (写真をクリックすると大きく表示されます。)
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